黒部の恵みと造り手の想いが生み出す
宇奈月麦酒館の地ビール「宇奈月ビール」が作られているのは、水と大地に恵まれた、富山県黒部市。
立山の雪解け水が流れ込む黒部は、自然豊かな「名水の里」としても知られています。
原料は、その黒部の名水と、大地の恵みをふんだんに受けた「黒部産二条麦」。
醸造は本場ドイツからブラウマイスター(ビール醸造責任者)を招き、試行錯誤を重ね、伝統の技術と黒部の恵みから3つの宇奈月ビールを作り上げました。
そしてその技術と味を、今も守り続けています。
ビールの原料の90%以上を占める水は、実はビールの風味に一番影響するもの。宇奈月ビールで使用しているのは、標高3千メートル級の山々から流れ落ちる黒部川の名水です。また、麦はその恵みが流れ込む大地で栽培した「黒部産二条麦」を使い、モルトを作っています。
そしてホップと酵母は、それぞれのビールの個性にふさわしい土地から。黒部のおいしさと本場の味をかけ合わせ、宇奈月ビールは出来上がりました。防腐剤、着色料、香料なども一切使わず、自然の原料だけで出来ています。
宇奈月ビールは、一般のビールでは取り除かれてしまう酵母を、生きたまま残してあります。実は酵母が残ることで香りやおいしさに違いがでるのです。また、酵母には「健康と美容に良いミネラル」や「ビタミン」など、身体に良いものが豊富に含まれています。
ただし、全く取り除かないと製品になった後も発酵し続けて、ビールの味がすぐに変わってしまいます。宇奈月ビールは、酵母のおいしさが絶妙に残るよう、ろ過で酵母の量を調整しています。
お酒は醸造する時の温度や環境により、味が変わってしまう繊細な飲み物です。特に味の決め手になる「仕込み」では、ひたすらまっすぐに、ビールに向き合います。また、ビールの品質管理は準備から。当たり前のことですが、味を一定に保つためには、常に釜やタンクを綺麗な状態に保ち、ビールの環境を整えることが一番大事なのです。発酵や熟成しやすいよう、常にビールのことを考え、毎日変わらない味と品質を守り続けています。
出来上がった時の喜び、そしてそのビールが皆様のひとときに彩りを添えてくれることを願い、日々、ビール造りに取り組んでいます。
ドイツ・ケルン地方に伝わるケルシュスタイルビール。淡色麦芽を使用した黄金色のビールで、キレの良さとフルーティーさが特徴。のど越しが爽快で、ぐいっと飲み干したくなるビールです。
日本で一般的なビールと同じような飲みやすさで、1杯目は必ずコレ!という方が多いビールです。
ドイツ・デュッセルドルフで愛されるアルトスタイルのビール。美しい琥珀色のビールで、カラメル麦芽の程よい甘みと香ばしさが特徴。
ホップの苦味はケルシュと同じくらいですが、豊かな香りと甘み、深いコクが調和し、苦味がまろやかに。じっくりと味わっていただきたいビールです。
富山県の特産米「富富富(ふふふ)」を副原料に使用したビールです。お米の使用分量は約2割程度。お米を入れることで、後味にほんのり辛みの残るスッキリとした味わいのビールになりました。富山県の有名なホタルイカ・白海老・ブリなど海産物によく合います。
ドイツ・ババリア地方で作られるラガービールの一つ。ロースト麦芽の香ばしい風味が特徴で、通常のビールよりも麦芽をふんだんに使い、熟成にも時間をかけて芳酵な香りを出しています。苦味はほぼ無く、甘みが強いまろやかな口当たりで、リピーターが多い人気のビール。
あまりビールを飲まない方にも、飲みやすいと評判です。
アルコールは通常よりもすこし高めの約6%ですが、すいすい飲めてしまうので、飲み過ぎにはご注意を!
ビールは鮮度が命、というほど、出来たてが一番おいしいお酒です。宇奈月ビールは酵母を残してあり、美味しさになるべく変化が出ないように酵母の量は調整しておりますが、ご購入いただいた後は冷暗所や冷蔵庫に保管し、できるだけ早くお飲みください。
カモシカの飲み頃は「約10℃」。冷たすぎない方が、コクや香りなど、それぞれのおいしさのを楽しめます。冷蔵庫に保管しておき、飲む少し前に冷蔵庫から出し、常温に戻してコップに注いで飲んでみてください。トロッコとケルシュは冷たいままで。特にキレのあるケルシュは、冷蔵庫から出してすぐに冷たいまま飲むと、スキッとした爽快さが味わえます。
ビールには、「ハーフ&ハーフ」という飲み方があります。トロッコとカモシカを半分づつブレンドするなど、種類の異なるビールを掛け合わせることで、いつもとは別の味わいが楽しめます。宇奈月ビールで、お好みの「ハーフ&ハーフ」を探してみてください。